いきなりだが、私は体が大きめの女だ。歳はそこそこ取っている、すまんな。
この体格のおかげか、人生において少なくとも肉体的な意味で痴漢行為に遭うこともあまりなく、また帰宅時に不審者に尾けられたりすることもほぼなかった。
こんな自分の性的暴行経験(なお未挿入のレベル)の、加害者は全員知的障害者である。誇張でもなんでもなく、マジだ。
向こうが逃げたりこちらが逃げたりで、事件にしたことはないが、嫌悪感はものすごい。幼稚園から結婚する少し前まで、数年に1度程度だが被害を受けた。
私の子どもがまだ幼稚園に入る前、近くを散歩していた近所の施設の知的障害者が、子どもをガン見していた。
体の大きな彼ら3人ほどを見ていたヒョロい引率者は「はーい、目の毒だから見ないようにねー」と大声で言った。
襲われたら警察に行けと言う人がいるが、されないに越したことはない。被害を受けてからしか警察は動かないし、いくら謝罪や賠償があるとしたって、そもそも痛い思いなどしたくないのだ。だいたい、謝罪されたって傷は一つも治らないし、赦しなど生まれやしない。そんなのは被害にあったことのない人間の綺麗事だ。
だから、今や母である自分は、子どもに「知的障害者には物理的に近づくな」と教えている。差別と言われても関係ない。自助しなければ、泣き寝入りになるのだから。