ひきこもりをやめた時、親は安心していたし、周りの人間に対して私は普通に生きていますという顔ができるようになったので、その時は良かったと思った。
ただ、ひきこもっていた時と社会人の今、自分の中身や幸福感という部分に関しては大して変わってないように思う。
人生はめんどくさいことだらけで、必死に生きてまで欲しいものが無い。
朝起きるのも面倒、人と話すのも面倒。
頑張って生きてればいいことがあるというのはその通りだと思う。外に出れば、人と話せば笑うことができる。
それでも自分の中でいちばんに大きいのはひたすらな無気力感・無力感。
無理しないでとは言われるけど、そもそも週5日働くという現実がすでに無理なので今更な感じがある。
フリーターや無職という生き方は、自分も周りも望んではいないので、仕事を辞める選択肢は無い。
ひきこもってた時も今も、欲しいものはあんまりなくて、ひきこもってた時はお金を稼ぐ理由がなかったからひきこもってて、今は何のためにお金を稼いでいるのかはよくわからない。
ただ自分は普通に生きている周りの人間が羨ましかったし、自分は普通に生きているという事実が欲しかった。
その願いが叶った今、自分には欲しいものが何も無い。金を使えば何となく気持ち良くなることはできるけど。
多分自分に必要だったのはひきこもりを脱するという結果ではなく、何のためにめんどくさい思いをして毎日働いて生活していくのか、という理由の部分だったんだと思う。今はそれが無いまま働いているから辛いだけ。
多分自分に近い苦しみを持ちながら生きている人はたくさんいると思う。それを言ったところで何もならないから表に出ないだけで。