そこそこ仲の良かったフォロワーがいた。週に数回通話をして、遠距離だが何度かオフでも会った。
ジャンルAで気が合い繋がって、その後フォロワーに進められジャンルBにハマった。確か4年くらいの付き合い。
フォロワーはBでいくつか同人誌を出していた。ただ、そのフォロワーが出した小説の内容があまり得意じゃないので買ったことがなかった。所謂地雷というやつ。
相手にもやんわり地雷だということは伝えていたし、Bの話をする時もそのあたりではうまく距離を取っていた。
ある日新グッズでお互いの推しをあてたので送り合おうということになり、その件でフォロワーからDMがきた。
「そういえば、ついでに私が作ったBの同人誌も全部送るよ!」
え?困る。私はやんわり「大丈夫だよ~」と言った。ハッキリ「いらないよ」とは言えなかった。
このフォロワー、正直…傷つけると少々手がかかる。フォロワーの推しシュチュエーションが私の地雷だと判明したときもすごかった。「ごめんね、私が全部悪いよね」「○○大好きな異端でごめん(確かに地雷な人もいるかもしれないがそんなに異端なシュチュじゃない)」「いつでもブロックしていいからね」という複数のツイートをし他のフォロワーも巻き込んだ。いやこっちが加害者か!?誰も悪くないはず。誰も悪くないんだよ!
「遠慮しないで大丈夫だよw」
「是非貰ってほしいの!」
フォロワーが今まで出した同人誌は6冊、そのすべてが地雷。私は再度断った。「いいよ、悪いし…」と送った。
そこまで言うならまあ、ここで頷いて貰うだけで収まるならいいかあ。私は断るのに疲れて「じゃあ送ってもらおうかな」と返してしまった。
数日後、グッズを発送したという連絡と共にこうメッセージがくる。
この時のなんともいえない気持ち。
そうだよねふつうお金払うよね、なんで忘れてたんだろ。あんなに貰ってといっていたのに請求するのか。そのシュチュエーション地雷だって言ったじゃん。いやタダで貰えると思っていた自分もはずかしい。そりゃそうだ、でも…でもさあ。
私は1500円を銀行に振り込んだ。コピー本が多めな分値段が安いのが救いだった。部屋に残るのは読めない地雷本。
好きな本を買う1500円はとても良い買い物をした気分になれるけれど、地雷本に消えていく1500円は少し高く感じた。
フォロワーからは「よかったら感想送って」とDMが届いていた。私は地雷本をそっと流し読みし、1冊ずつにそれっぽい感想を書いて送った。フォロワーからは「感想長いw」と返ってきた。
その後フォロワーとは縁を切った。
長文の乾燥ありがとうっていう意味だよ。
おれも、同人誌、がんばりたかったんだ。
うわぁお疲れさまでした…
カモじゃん
キツすぎるけとちょっと笑ったわ