2020-08-23

女性から指導されることへの抵抗

木村拓哉主演で映画化されたことは知っていた東野圭吾の「マスカレードホテル」を図書館で見つけたので今更読んだ。

連続殺人事件の次の事件現場と目される東京の一流ホテル警察が極秘で潜入し、犯人逮捕を目指す話であった。

その序盤、ホテルマンの振りをして警戒にあたる刑事指導をしてほしいと上司からまれホテル従業員女性台詞に引っかかった。

(略)でも、なぜ私なんですか?(略)それに捜査員というのは男性刑事さんでしょう?女性から指導されるのは、先方としても抵抗があると思うんですけど

女性から発言ではあるが、例えば今ツイッター男性が「女性から指導受けるの抵抗あるわ〜」とかつぶやいたらおそらくボコボコにされるだろう。

女性管理職の苦労、苦悩みたいな話は今もフィクションでよく見るけれど(逃げ恥ゆりちゃんとかMIU404の桔梗さんとか)、今の私の感覚だと、男性刑事女性ホテルマンからホテル業務を教わるのに抵抗を感じるかも、という想定にはすごく違和感がある。

(その後指導される当該男性刑事女性から指導されることについて特に何も抵抗は無さそうなんだけど)

でもこの小説の初出は2008年からの連載で、私も10年くらい前だと同じような感覚を少しは持っていたような気がする。

男を立てようとかい気持ちもあったし。

なんで女から指導されるのが嫌かというと、女は常に目下の者だと思ってるからだよね。

今でもそんな風に思ってる人は特に年配の男性はいると思うけど、最近フィクション作品だとそういった描写は控えられているんじゃないかな、と思った。

  • そういう価値観の人って、むしろ小学校の先生とか女性が多いことはどう考えてるんだろうかと思った 医療系の職の人も女性が多くて色々「指導」してるわけだし・・

  • ツイッターは割と特殊空間

  • ギョッとしたでしょう。 みんなもう忘れつつあるけど、昭和、って確かにあったんですよね…

  • 東野圭吾も池井戸潤並みに老害だろ 昨日、本宮ひろ志の新作読んでAIで自動生成したのかと思った

記事への反応(ブックマークコメント)

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