テレビや新聞の取材に応じたS氏は、時折、薄ら笑いを浮かべながら、「私は生物学上のお父さんということでお願いしたい」と語り、小島容疑者のことを赤の他人のように「一朗君」と呼び続けた。
S氏の真意はどこにあるのか。本誌はS氏の自宅で150分にわたり話を聞いた。
――「一朗君」という呼び方が波紋を呼んだ。
「(昨日の囲み取材で)『元息子』と言ったのも、けしからん父親だと炎上しているみたいで。じゃあどういう言葉が正しいんですか。(記者から)『お父さん』と言われると、最初に出ちゃうのが『生物学上の産みの親です』なんですよ」
「一緒に食べないから作らないだけで、彼が自分で料理したものをとりあげたり、冷蔵庫を開けるなと言ったことはない。これを虐待と表現されると難しい」
――彼が自分でつくるようになった?
「冷凍食品とかですね。そこはひとつの自立みたいな。僕もこの年になって自分で作ったことない。申し訳ない(笑)。だから僕より大人だったんです」
――何か確執があった?
「まあ、話が噛み合わない」
遺伝じゃん
虫に生まれれば人間に潰されて殺されても文句は言えない