町中を歩いているとかなり高確率で遭遇するのだけど、親が間違ったことをしていても子供を叱ることで終わらせようとする親が多すぎる。
子供が自由に歩いてしまうのは仕方がない。それをいちいち目くじらを立てて怒るつもりもない。
携帯みっぱなしで右へ左へとろとろと歩かれると周囲は迷惑でしかない。
右とも左ともすれ違えずに歩みを緩めて親をガン見していると、たいていそういう親は子供のせいにする。
「ほら!ウロウロしないで真っすぐ歩きなさい!」
いやいやいやいや。お前だろ。
先日は信号が青になった横断歩道を渡ろうと道路に差し掛かったとき、向こうから親子が自転車で近づいてきたときのことだ。
後ろからついてくる子供はすでにこちらと目があっていて、しかし信号よりも親の背中を信じてこちらに向かってくる。
渡って良いものか躊躇していると、直前で親が携帯から顔を上げてこちらに気づいた。
そしてまた信じられない言葉だ。
何をいうか。子供はすでにこちらに気づいていた。前を見ていないのはあなただけだ。
いきなり自分だけ悪者にされたのであれば子供だってたまったものではない。
さらに彼ら彼女らに共通して言えることは、自分からは絶対に謝らないということだ。
先に「すいません」の一言でもあれば仕方ないと思わなくもないが、子供を叱る後にも先にも謝罪が口にされることはない。
周囲にしっかりと親の役割を全うしていますということをアピールするためだけに叱られるのなら子供だってたまったものではない。
子供は親を選べないというがこれは可愛そうだ。
早いとこ「そんな親にはなりたくない」と自立してくれることを願う。