2019-07-01

振った側の気持ちの一例

彼女を振ってきた。

昨日までは、99.9%別れよう、と思っていたけど、いま、このときに抱えていた問題を解消できるなら、乗り越えられるなら、またやり直せるかもしれない、という

0.01%くらいの矛盾した気持ちも持っていた。

彼女と対面。

「こんばんは」から、ポツリ・ポツリと始まる会話。

最初は緩やかにしか話題が「あのこと」に及ぶと、テンポは途端に速くなっていく。

繰り返される会話。確認される過去。どのように評価し、どのような気持ち尊重されるべきか。

ずっと、ずっと、なんとかしよう、という意思それ自体は感じるけれども、

私の方は、徐々に諦めの気持ちになっていく。

話が噛み合っていない。

錦の御旗を掲げ、懸命に自己正当化をする彼女がそこにはいるけど、私への気持ちと、将来への希望が僅かにでも感じることができず、徐々に気持ちの整理ができていく。

途中からは、過去の回想すらしていたかもしれない。二人で観たあの桜、綺麗だったな。

ありえた未来にサヨナラを告げていたかもしれない。もう一度誕生日を、一緒に過ごしたかったな。

そうした過去未来とをごちゃまぜにした走馬灯を見終えた段階で、決意がついた。

「うん、もう、別れよう。」

ネットでは「振った側から復縁」みたいな話題もあって、とても驚く。

個人が、将棋の終局みたいな心境だったからかな。

自分に何度も何度も問いかけ、確認し、最後彼女の顔を見ながら、たぶん、その愛おしさから笑顔で告げたであろう言葉であったから、もう撤回なんてありえない。

もう、彼女に会うことは、決して、ない。

もう会えないけど、もうあの約束は果たせないけど、最後はクソみたいな別れ方だったけど、

君を好きだったことは本当だよ。

さようなら


君の幸せなんて、決して祈らないけど。これもまた、本心

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