アンソロに呼ばれなかったのをきっかけにジャンルを卒業することになった。
とある2次創作界隈で活動しきて、小規模ながらも楽しくやっていた。
それがある日アンソロの企画が立ち上がった。結構息の長いジャンルだけどアンソロが出るのは初で、みんな湧き上がった。
当然自分は呼ばれることはなかったけど当初はとても楽しみにしていた。
アンソロのメンバーも面識があったりツイッターで相互だったりする人が多かった。主催者さんもそうだった。
企画が進むにつれ色んな人がアンソロに参加できて嬉しいですとかここはダメだったけどよろしくね、とかそんな言葉がたくさん流れて来るようになった。
ミュートしとけば良くね?と思うかもしれないけど、普段はアンソロの話なんかしないし忘れた頃にぽこっと湧いてきていちいちダメージを受けるのだ。
だいいち本人達は全く悪くない。
初のアンソロは本当にお祭りで、参加者達もとても浮かれているのが良く伝わってくる。
ちっとも悪くない。むしろ微笑ましいと思う。
でもつらい。
私も出来ればお祭りに参加したかった。参加者を見守るならただ応援できる余裕が欲しかった。
でも自分はそこまで人間ができていなかったし、苦しい余りにジャンル自体が苦手になってきてしまった。
色々な作品に触れるの好きだし楽しいと思う。でも同時に苦しい気持ちを思い出す。
牡蠣に当たった人がその後牡蠣が食べられなくなるというのはこういう事なんだなと。味を美味しく感じても身体が受け付けなくなるんだなと。
ずっとずっと好きなジャンルだったけどこんな形で嫌いになるとは思わなかった。
楽しい事もたくさんあったけど、今はジャンルの作品を見ると吐き気がするので去ることにしました。
まだまだやりたい事たくさんあったけど、今は出来ない。いつかまた好きになれる日がくるといいな。