相変わらず無職な僕。だけど、少しだけお金が入ったのでエステに行くことにした。理由はもちろん、イケメンになるためだ。エステとはそういうものだろう。
こういうところで小顔マッサージとか痩身マッサージをしてもらえるのか、不安がよぎったが、かまわず突入した。
出てきたのは巨乳の熟女であった。たぶん中国の方だろう。ここでふと思い出した。僕が見たサイトには小顔も痩身も書いていなかったということを。リンパマッサージってやつがそれにあたるのかな?そう勘違いしたまま、僕は全裸でうつ伏せになっていた。
向こうはタイトな服を着ている。こっちは全裸。その状況を頭が理解して、股間に血が巡り始めた。
「お兄さん、今日はお仕事終わった?」とカタコトで言うMさん。ある意味終わっているので、「は、はい」と答えた。
Mさんは泡を使って僕の身体を洗っている。どうやら本気で洗う気はないらしい。フェザータッチである。
洗うならちゃんと洗って欲しい。これは叱るべきなのか? いや、きっとこのままでいい。だって僕の股間は喜んで大きくなっているから。
気づけばMさんは僕の菊門をいじり始めた。いくらなんでもこれで痩せることはないし、ましてや小顔になるわけがない。耐えることがエステの一環なのだろうか。気持ちいいので声が漏れそうになるが、真剣に菊門を洗ってくれているMさんに申し訳ないんのでなんとか堪えた。
耳元でそう聞こえた気がする。
嘘だろ? いま仰向けになったら丸見えだぞ。
「あおむけよー」
もう一回Mさんは言った。
僕は観念した。もう何年も誰にも見られていない僕の息子。しかも成長したこの我が子をさっき会ったばかりのMさんに見せてよいのか?
「は、はいー」
完全降伏した僕は仰向けになった。もちろん息子は手で隠した。頭の部分を中心に右手で隠した。
「ダイジョブよー」
Mさんは僕の右手を振りほどいた。ああ、僕の右手が、僕の右手が、行方不明になりました。
つづく