2019-02-16

無職のおれが語る、エステの話

相変わらず無職な僕。だけど、少しだけお金が入ったのでエステに行くことにした。理由はもちろん、イケメンになるためだ。エステとはそういうものだろう。

渋谷雑居ビルだった。

こういうところで小顔マッサージとか痩身マッサージをしてもらえるのか、不安がよぎったが、かまわず突入した。

出てきたのは巨乳熟女であった。たぶん中国の方だろう。ここでふと思い出した。僕が見たサイトには小顔も痩身も書いていなかったということを。リンパマッサージってやつがそれにあたるのかな?そう勘違いしたまま、僕は全裸うつ伏せになっていた。

向こうはタイトな服を着ている。こっちは全裸。その状況を頭が理解して、股間に血が巡り始めた。

「お兄さん、今日お仕事終わった?」とカタコトで言うMさんある意味終わっているので、「は、はい」と答えた。

Mさんは泡を使って僕の身体を洗っている。どうやら本気で洗う気はないらしい。フェザータッチである

洗うならちゃんと洗って欲しい。これは叱るべきなのか? いや、きっとこのままでいい。だって僕の股間は喜んで大きくなっているから。

気づけばMさんは僕の菊門をいじり始めた。いくらなんでもこれで痩せることはないし、ましてや小顔になるわけがない。耐えることがエステの一環なのだろうか。気持ちいいので声が漏れそうになるが、真剣に菊門を洗ってくれているMさん申し訳ないんのでなんとか堪えた。

「あおむけおねがいします」

耳元でそう聞こえた気がする。

嘘だろ? いま仰向けになったら丸見えだぞ。

「あおむけよー」

もう一回Mさんは言った。

僕は観念した。もう何年も誰にも見られていない僕の息子。しかも成長したこの我が子をさっき会ったばかりのMさんに見せてよいのか?

「は、はいー」

完全降伏した僕は仰向けになった。もちろん息子は手で隠した。頭の部分を中心に右手で隠した。

ダイジョブよー」

Mさんは僕の右手を振りほどいた。ああ、僕の右手が、僕の右手が、行方不明になりました。

つづく

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