なんとなーく毎日死ぬほど眠りこけたい衝動を抑えて起き上がって、なんとなーく身支度を整えて、なんとなーく好きな曲だけヘビロテして出勤して、日々がなんとなーく過ぎていく。
いやほんと何なんだろうな。
毎日楽しい!生きてて楽しい!!人生サイコー!!人間に生まれてよかった!!この街に生まれてよかった!!明日もきっといい日だよねハム太郎!!みたいに思ったことなんか物心ついて一度もないけど、少なくとも義務教育の間はもっと楽しかった気がする。
上級生ばかりの環境にビクビクするでもなく進路に悩むでもない中学校二年生の、あーこのまま友達と駄弁ってる日常がずっと続いて、時間が同じところをぐるぐる回ればいいのにって思った日の教室の窓は今でも覚えてる。
毎日楽しいわけでもなかったけど、毎日同じだって思ったことはなかった。
年をとるごとに、生きることが作業になってる気がする。
どこを見ても知ってることばかりで、知らないことを知ろうとしたらそれこそキリがなくて。あれだけ嫌だったテストだってある意味日常に区切りをつけてくれてたわけで、今じゃ毎週同じ周期を繰り返すだけ。
あれ、生きることってこんな単調だっけかなあって時々思う。
なんかその中学生だった当時は、今の年ぐらいになればもっと自由でもっと色々なものが見えて、もっと大人なんだって思ってた。
結局何も変わらないままだったなあって。かたちばかり大人になってしまう。それぐらいならいっそずっと眠ったままで幼いままでいたい。
あの頃書いていた創作メモは、どれも恥ずかしいものばかりだけど、似たようなのはなかった。今じゃ同じパターンでしか書けなくなって、書くこともつらい。
昔はあんなに憧れて早く大人になりたいって思ってたのに、いざその年になると、こんな私がそんなに許されていいのかって不安になる。