2018-09-01

フット・イン・ザ・ドア」と「スリッピースロープ」

フット・イン・ザ・ドアとは、セールスマンが片足をドアに入れて閉まらないようにし、そこから商談に入っていくことに由来する。

いったん小さな要求を呑めば、次に大きな要求をされたときに断りづらくなる、という心理を利用した交渉術のことである

スリッピースロープとは「滑りやすい坂」という意味

「小さな要求を呑んでしまえば、次にはより大きな要求が来るに違いないので、最初要求を受け入れてはならない」という論法のこと。

こちらは「ドミノ理論」とも呼ばれ、その過程論理の飛躍が起きやす詭弁一種とされる。

この二つの現象対立しているように思えるが、

まり危惧がある」というだけでは駄目で「その危惧妥当か」という検証必要なのだということだろう。

たとえば「違法サイトブロッキング」の問題はまさにこれである

反対派は「いちど違法サイトブロッキングしてしまえば他のサイトブロッキングされるだろう」と主張する。

賛成派は「違法サイトブロッキングしても他のサイトブロッキングしなければよいじゃないか」と主張する。

かに著作権違反サイトブロッキングすれば、たとえば政府批判するようなサイトブロッキングされるようになる」というのは飛躍しているように思える。

いわば「泥棒逮捕すれば政府批判した者も逮捕されるようになる」というようなものだ。

一方で、児童ポルノブロッキングが決まったあとに、著作権違反ブロッキング要求されているのだから、実際に要求は拡大しているじゃないか、とも思える。

はてなーの皆さんにおかれましては、ただ「駄目に決まっている」という態度を取るのではなく、「その危惧妥当か」という検証をしてほしいのです。

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