2018-05-24

Team UNO竹田氏が語る、これからの「言語」の生き残り方

竹田氏(以下、竹): 僕の知り合いに洋介くんっていうわけわかんないマンガ家がいるんだけど、

主人公がおじいちゃんなんだよね、そのマンガ。もうその時点で意味わかんないんだけど

おじいちゃんペットの猫となぜか近所の小学校校長が延々としりとりするわけ。

長谷川氏(以下、長): しりとり

竹: うん。意味分かんないじゃん。だから洋介くんに「どうやったらこんな話思いつくの?」

って聞いたの。そしたら「その話実話なんですよ」って。

長: えっ、実話?ホントに?

竹: なんか洋介くんが夕飯のとき校長先生の朝礼の話が長いみたいな話をしたら、次の日

おじいちゃんがいきなり洋介くん連れて小学校校長室まで行って口論はじめたんだって

で、口喧嘩じゃ埒が明かないってなって将棋勝負したらしい。

長: なんで将棋(笑)

竹: それはわかるでしょ。二人とも負けない自信があるから

からギャグなのにホントの話なんだよ。マンガだとしりとり勝負にしたみたいだけど。

それで……、何の話してたんだっけ。

長: 世界が非言語化していくなかで言語が生き残るとしたらって話。

竹: あー、そうだ。つまりなんでしりとりにしたかっていうとそこに矛盾を込められるんだよね。

絵だけ見るとすごい派手なんだけど、セリフを見るとさ、論理があるわけじゃん。

でも仮定が間違ってたりとか、キテレツな状況になって実はじじいの行動は

裏目に出るとかさ。ギャグマンガから

長: 論理が実は破綻していて、それが笑いになるってこと?

竹: そう。だから言語が生き残るとしたら笑いなんだよね。論理問題をとくのは

コンピュータがやってくれるからいいんだよ。別に論理組み立てて、わざと崩して、

違うじゃんって指摘するとツッコミになって笑えるじゃん。

長: ギャグマンガの話からよく(元のテーマに)戻ってきたな(笑)

竹: いや、でも本当にそうだと僕は思ってて、でも僕らの仕事はもうちょっと

真面目だから言語化されていくってことなんだと思うけどね。

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