竹田氏(以下、竹): 僕の知り合いに洋介くんっていうわけわかんないマンガ家がいるんだけど、
主人公がおじいちゃんなんだよね、そのマンガ。もうその時点で意味わかんないんだけど
おじいちゃんとペットの猫となぜか近所の小学校の校長が延々としりとりするわけ。
竹: うん。意味分かんないじゃん。だから洋介くんに「どうやったらこんな話思いつくの?」
って聞いたの。そしたら「その話実話なんですよ」って。
長: えっ、実話?ホントに?
竹: なんか洋介くんが夕飯のときに校長先生の朝礼の話が長いみたいな話をしたら、次の日
おじいちゃんがいきなり洋介くん連れて小学校の校長室まで行って口論はじめたんだって。
竹: それはわかるでしょ。二人とも負けない自信があるから。
だからギャグなのにホントの話なんだよ。マンガだとしりとりで勝負にしたみたいだけど。
それで……、何の話してたんだっけ。
長: 世界が非言語化していくなかで言語が生き残るとしたらって話。
竹: あー、そうだ。つまりなんでしりとりにしたかっていうとそこに矛盾を込められるんだよね。
絵だけ見るとすごい派手なんだけど、セリフを見るとさ、論理があるわけじゃん。
でも仮定が間違ってたりとか、キテレツな状況になって実はじじいの行動は
竹: そう。だから言語が生き残るとしたら笑いなんだよね。論理で問題をとくのは
コンピュータがやってくれるからいいんだよ。別に。論理組み立てて、わざと崩して、
違うじゃんって指摘するとツッコミになって笑えるじゃん。
長: ギャグマンガの話からよく(元のテーマに)戻ってきたな(笑)。