2018-03-03

わず本を買いたい

たぶん私は貧しいのだ

文庫本一冊買うのも躊躇する

買う価値があるのかと悩む

買った本の中で繰り返し読んだものなどほとんどないだろう

繰り返し読まないものを買う必要などあるのか

なのに一旦買ってしまうとこの先読むとも思えないのにいつまでも捨てられない

から古い本がたまる

売るときには二束三文で買い叩かれる

それが本というものから仕方がない

それでも定価で購入した金額から、たった一人購入者が挟まっただけでこうも価値が目減りするということが受け入れがたい

市場論理からすれば当然の話なのかもしれないが、理屈ではなく、辛い

私は何に金を使ったのだろう

思えば金の価値とは何だろう

例えば2000円の本を買ったとする

私がその本を読み終えれば、それを読むという体験費用が2000円だったと考えられるのだろうか

だとすればその体験に2000円の価値があると考えるかどうか

その体験に2000円の価値があると考えるならば私がその本を読み終えた時点で既に2000円分は減価償却したということなんだろう

私は2000円分の体験ができる可能性に金を払ったということになる

ここで可能性と言っているのは、本の場合自分で読み通すという作業をしなければその体験保証されないからだ

買ったからと言って読み終わるとは限らない。読み終わるかどうかは購入者にかかっている

とにかく本を買うということは、それを読むという体験を買うということなんだろう

辞書事典実用書の類は除いて

読んだ内容が自分の役に立つか、それも気になる

ただ読み終えるだけでは金を時間も労力も無駄になるように感じてしま

読んだものが頭の中に定着して、その後の人生の役に立つようでなければ、読んだ体験有意義ものだったとは言えない、と感じてしま

やっぱりケチなんだろうと思う

こんなことをグダグダ考えていないでとっとと本を買って読んだほうが有意義時間お金の使い方ができるのではないかとも思う

だが、私は相変わらずこの問題の周りをぐるぐる回り続けて時間無駄にしている

はいえ限られた時間お金をどの本にどれだけ費やすかが重要な気もする

そう思えば思うほど、また一歩が踏み出せない

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