2018-02-26

或るIPの死

或るありふれた新規IPがあった。

そのIPソシャゲアプリを起点としたメディア展開により、認知と売り上げの確保を狙っていた。

だが、本体アプリは不発、アニメ放映前にあえなくサービス終了となった。

ここまでは、ここ数年の間で何度も見てきた、ごくありふれた新規IP誕生と死であった。

だが奇跡は起きた。アプリサービス終了の後に放映されたアニメ社会現象となった。

アプリと同様、いやそれ以上に、アニメの間口は広くはなかった。

多くのアニメファンが、最初1話で脱落していった。

だが回を重ねるうちに、その魅力が徐々に人の口を介して広まっていった。

最終回を迎える頃には、号泣する多くのアニメファンの声がSNSに溢れるようになっていた。

かくして、一度確かに死んだそのIPは、いくつかの奇跡を経て復活を遂げた。

新たなアプリの開発、そしてアニメの二期も発表され、人々はそのIP奇跡ストーリーを讃え未来を夢見た。

ある日突然、アニメのヒットの立役者であった主要スタッフ降板が発表された。

最終的な発表では、版権等の管理を適切な状態にするため、ということであった。

ファンは大きくどよめいた。

製作側の舞台裏が、アニメ作風とあまりにもかけ離れていたかである

そしてさらに数ヶ月後、新たなアプリたちがリリースを始めると、ファンさらに落胆することになる。

疑心暗鬼ファンの前に出されたのは、劣化ねこあつめ劣化キャンラクローンだったかである

コスプレをした声優ステージで歌っていればいいのか?

パッケージ印刷されたキャラクターコンビニで売られていればいいのか?

一度死に、復活したその奇跡IPは、今また死の道を進もうとしている。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん