きっとこの文章を書いた方は、古き良き商業演劇のスタイルというのをご存じないのでしょう。大御所俳優さんや大物演歌歌手の主役公演だったり、それこそ宝塚だったり…こういった日本の商業演劇というものは昔から【一部お芝居・二部ショータイム】という形が定番です。
このスタイルを若手俳優の舞台に取り入れて成功させたパイオニア的な作品が、制作会社“る・ひまわり”さんの祭シリーズだと思います。そこでペンライトやうちわの持ち込みを許可し、一部でお芝居をしていた面々と二部のショータイムをPVなんかも作ったりして一緒に楽しむということが、若いお客さんにはある意味アイドルのコンサートみたいで斬新で、でも昔からの商業演劇のスタイルで…だから成功したんだと思います。ここからは私の憶測ですが、るひまさんが成功しているのを見て、2.5次元ミュージカルでもそのスタイルを「取り入れた」だけなんじゃないかな?と。古いのに新しい。
話は逸れますが、宝塚を見に行って、一部のミュージカル(それこそ今ではアニメ原作のものを上演したりしていますが)だけ見て、二部のレビューはいらないって言う人はあまりいないように思いますし。二部まで見て、一つの舞台が完成しているように感じます。このスタイルを採る2.5に於いてはどうかわかりませんが、両方合わせて一つの舞台…そうであってほしいです。
恐らく、この方はこういった商業演劇のスタイルが苦手なだけでしょう。だから、最近の2.5が狂ったわけではありませんよ。何せ、冒頭で述べましたとおり、古き良き商業演劇のスタイルなのですから。
《追記》
もう少し考えてみた。先述の件は、ショータイムだと“キャラクター”ではなくなるが、2.5の場合だとそのままキャラクターとしてショーに出演し、声援を送ることになる。だから、もしかしたらこの方はそこに一番違和感を覚えるのかもしれない。
宝塚大劇場1回だけ行ったけど芝居パートはともかくショータイムは昭和のノリで観ててつらかったな。 なんかヅカファンに痛い人が多いことに納得がいった。
一度観て合わなかっただけでそこまで語れちゃうんだ