千秋楽の幕が上がった。
きっと今頃、帝国劇場では色とりどりの衣装を纏ったジャニーズJr.たちが歌い踊っている。
しかし、今まで彼を必死で追ってきた私の手に、チケットはない。
終演後の出待ち列に並ぶ準備すらしていない。
パジャマでソファに寝そべりながら、この文章を書きなぐっている。
CDデビューおめでとう。
正直、今までしんどかった。
だけど、これからは、「もう明日からは普通の男の子になってしまうのかもしれない」という不安と戦いながら必死でチケットを探し、身の丈に合わない金額を注ぎ、カードの支払いに追われるということもなくなる(はずだ)。
メディアにもたくさん出してもらえる。
友人の誘いを断ったり、仮病で仕事を休んだり、そんな無理をして現場に通い詰め生の声を聞かずとも、彼の声はたくさん届いてくるだろう。
来てくれるのかも分からない彼を待って、大量の女の子の無言の列に混ざることは、もうやめる。
あれだけで充分だ。
「今、幸せですか?」というファンの問いに、間髪入れず「もちろん!」と答えてくれたときのあの微笑み。
その瞬間を思い出せば、いつだって幸せな気持ちになれるし、これからもずっとついていこうと思える。
これからは誌面やテレビ画面で、あのすてきな瞬間をたくさん見られるのだから。
その保証がある。
嬉しい。
こんなに温かい茶の間デビュー初めてみました。 担当さんデビューおめでとうございます。 あなたの応援がきっと支えになっての今でしょうね。 これからもご無理ない範囲で楽しんで...