何気なくアマゾンプライムをみたら、新作アニメがゴロゴロでてきた。
げんなりする。新しい物は好きだ。でもこれは自分で発見したものではなく新作紹介として提示されたものだ。毎週毎日、これらがどこかで追加されていき「アニメ見ろ、ゲームをしろ、原作を読め」と無言の圧力をかけてくる。他者が口に運んでくれるものを咀嚼するだけ。
一気に覚めてしまった。
自分は今まで新しもの好きだとばかり思っていた。だけど違う。年代が新しいものが自分のところに来ることを喜んでいただけだ。SNSで流行するものを追っては捨て、拾っては投げ。上流からくるものを眺めていることを最先端と勘違いしていた。
温故知新とか懐古主義とかではない。古のオタクたちは与えられるだけで過ぎ去っていく毎日が嫌になったんだ。新しいものを発見する喜びを失わず、しかし世間の傍流と体内時間が狂ってきた時、自分の奥底から信じられる価値観の中で探求したいという気持ちが湧き起こってきた。
ニュースは見る。新聞は読む。新作アニメはチェックする。だけど大量のコンテンツをただ消化するのは懲り々々だ。自分で研いだ槍で武装したい。