小4の娘のクラスに、数人の集団からいじめられている男の子A君がいる。いじめの内容は言葉と暴力。それと物を隠したり。
担任もいじめのことは認識していて、いじめっ子とその親に注意はしているが、いじめは続いている。いじめっ子達は若い担任を馬鹿にしていて、娘の話では担任に対しても「死ね」と言ったり、蹴ったりしているそうだ。
A君は勉強も運動も出来る礼儀正しい子で、どうしていじめの標的になったのか分からない。たまたま目をつけられたのかもしれない。
先日、いじめっ子の母親二人と話す機会があった。二人とも、自分の子供のいじめについて担任から注意を受けたことに腹を立てていた。
「A君って、発達障害だと思うんだけど、何でうちの子が注意されるのかな」
母親の一人は、集団からいじめを受けたA君が「やめろ!」とキレるのを発達障害の症状だと決めつけていた。A君のことは1年生の頃から知っているが、落ち着いて授業を受けていたし、話をしても普通で、発達障害だとは思えない。その母親は自分の子が担任に反抗的な態度を取るのも、担任に指導力が無いせいだと言っていた。
「うちの子がA君の靴を隠したらしいんだけど、子供にちゃんと話を聞いたら、A君が先に嫌なことを言ってきて、仕返しをしただけなんだって」
もう一人の母親は、自分の子供の言い分だけを一方的に信じていた。二人とも、A君の親に謝罪などはしていないらしい。
うちの娘は正義感が強いタイプで、近くの席になったA君がいじめられるのを庇ったり、いじめっ子達を注意したりしているうちに、いじめられるようになった。「Aの彼女」とからかわれたり、「うざい。死ね」と書かれた手紙を机に入れられた。手紙を入れた犯人が分かり、担任はその子の家に電話をしたが、親からの謝罪はなかった。
この間、娘がいじめっ子の一人がまた意地悪をしていたのを注意したら、傘で頭を叩かれた。叩いた子は傘をその場に落として逃げて行き、腹を立てた娘はその傘を拾って放り投げた。結果、傘の骨が折れた。
担任から報告をもらって、相手の家に電話をすると「新しい傘を買って返して欲しい」と言われたので、買った傘と菓子折を持って謝罪に行った。娘が傘で叩かれたことについては、担任から向こうにも伝えてあったが、それについては一切謝られなかった。「女の子って、真面目だもんね~」と、なぜか気の毒そうに言われた。
人間のエゴ(自意識)は「自分さえ良ければ、他人はどうでもいい」という特徴があります。 普通の人は「それだけではいけない」と、エゴを修正(調整)する行動を取りますが、それ...