2017-08-12

100分de名著は良い。NHKEテレのやつ。

8月大岡昇平野火終戦記念日のある月らしいチョイスで、解説島田雅彦

戦場病気にかかり部隊に見捨てられた主人公が、フィリピンジャングルの中で生と死のどちら側に自分が属しているかあいまいになるシーンを岩井秀人朗読する。

司会の伊集院光はこのシーンにシニカルな笑いを受信。岩井秀人伊集院光ドロップアウト経験者。そういえばこの番組解説はもちろん、朗読の人選もいつもかなり良い。

しかしあれだな、美しい顔を作ってお金をもうけた高須クリニックは、自らは現代における生死の最前線に居てもおかしくない医者なのに「美しい死」などという幻想を信じている愚か者で、

生も死も美しくなどなくただ現実悲惨で臭くて場合によってはシニカルに笑うようなものでもあるということを淡々解説する島田雅彦ナチュラルボーンイケメンだというのが、なんとも皮肉面白いものだと感じる8月

そういえば先月7月は、ジェーン・オースティン高慢と偏見。これも朗読者選択よかった。ミムラが、プライド高くて底意地の悪い主人公らしくて良かった。

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