小学生とか中学生の時とかは第1話からキチンと見ずに途中から見始めても全然気にならなかったのに、大人になっていくにつれ途中から作品に入ることに抵抗を感じるようになってきた。
昔は第1話を知らなくてもパラパラっとめくって面白い連載があったらその時から見始めても全然楽しめたし、テレビを適当につけて面白いドラマやアニメがあったらそれが途中からでも続きが気になればその番組をずっと見続けていた。
なのに今は第1話から入っていない作品は自分からフィルターをかけて勝手にブロックしてしまう。「途中から見たって面白くない、ついていけない」ってどうしても心の中でそう思ってしまう。
なんかこういう考えにシフトしていったせいで、昔みたいに思いがけないところで意外な面白い作品に偶然出会うような機会がめっきり減ったしまったように感じるようになったのが少し寂しい。
ハードディスクに番組を簡単に録画できたり、たとえ見逃しても見逃し配信や一気見配信があったり、Amazonでは気軽にkindleでいつでもマンガが読める状態になったりと、昔みたいに第1話をいつでもどこでも見れなかった時代ではないからこそ、
その第1話への安心感みたいなものが、自分の中では第1話から見始めなければいけないという縛りに変っていってるように思う。
友達の家で適当に読んだ最新巻のマンガが全然キャラクターの設定とかわかんなかったけど面白かったり、テレビをザッピングしてたまたま見たドラマが今までのストーリーとか全然わかんなかったけどハマってしまったり、こういう感覚を大人になってもう一度味わいたい。
今自分の中でそういう体験ができるのは、本屋をぶらぶらしているときだけになってしまった。なんでこんなに娯楽作品に気軽に触れることができなくなってしまったのだろう...。