知恵袋とか価格.comなどの家電に関するカテゴリで「力率が悪いってどういうことですか?」って質問が出るごとに、電圧に対して電流の位相が進んだり遅れたりする現象という回答を返す人がいて、それが非常にモヤモヤする。
その説明で問題ないのは、インバータを使用しないモーターや銅鉄安定器を使う従来型の蛍光灯くらいしかないんだよね。これを電気に詳しくない人が真に受けてしまって、ますます理解できなくなってゆく。
半導体技術で省電力を目指す今どきの家電製品においては、電流波形が(正弦波でなく)ひずんだ波形になってしまう現象を指して「力率が悪い」というんだってば。詳しいことは「コンデンサインプット 力率」でググったらよろし。
正弦波状に電圧が時々刻々と変化する商用電源のうち、電圧が頂点に達したごく短い一瞬に多量の電流を吸い込み、それ以外はまったく電流を消費しないのが問題。
つまりケーキバイキングにやってきてトッピングのイチゴだけ食っていくような家電機器が増えて、それが社会問題になってたんだ。たとえイチゴしか食わない客ばかりでも、店としては一応ケーキ丸ごと用意してやらないといけないからな。
(バイキングならまだしも、一般家庭向けの電気料金は実際に食ったイチゴの代金しか払わなくていいシステムになってたりするので…)
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