顔から太る体質って損すぎないだろうか。
少しでも太ると顔がぼてっとして、鏡を見るたび「肥えたよ」と伝えてくれる。
顔は着痩せもできない(化粧で小顔になれるというのは真っ赤な嘘である)
さらに、痩せるのは顔がいちばん最後なのだ。これ、なんの呪いなんだろう。
さて、そんな顔デブの救世主として、昨今は小顔注射というものがある。
その名のとおり、脂肪を消す作用がある薬を顔に注射する顔痩せ法で、多くは美容外科で行われる。
数分程度で終わり、料金も安く、ダウンタイム(患部が腫れる等)もない。らしい。
私は1日のほとんどの時間を小顔注射について考えるようになった。
打ちたい。
「私は小顔注射を打つ」と夫に宣言したところ、夫は引くほどの猛反対。
私がやることに強く反対することはなかったので、たいへん驚いた。
訳を聞くと「顔に針を刺してどうにかするのは、倫理的に許せない」とのこと。
痩せる薬を飲むのはべつにいい。なんかのクリームを塗るのもいい。
化粧を濃くしてもかまわない。しかし針を刺すのは許せないと。
私は何がどうして「倫理的にアウト」なのかさっぱりわからない。
美容外科というコンプレックス商売に大金を支払うのはどうなのかという理由ならわかる。
顔のコンプレックスに対し、なんらかアプローチして改善をめざす
という構造は化粧とまったく同じ。
チートはいけないというなら、マスカラやファンデも辞めろという話である。
整形とそれらの、何が違うんだろうか。
「倫理」なんていうわけの分からないものを持ち出さざるを得ない時点で整形がいけないという合理的根拠は存在しない。 ただ嫌悪感を感じるのは分かる。おそらく人体に改良を加える...