このまま何も変わらず日々が続くのなら、いっそミサイルだろうがテロリストだろうが大地震だろうがなんでも来てほしい
そんなことを考えて毎日生きていた。
問題は、わたしの生活にどうしても馴染めない人がいて、それがたまたまわたし自身だったことだ。
わたしに馴染めないわたしは、わたしの周りのささやかなイベントを愛そうとした。
誰かの誕生日とか、誰かの退職とか、競合他社の新製品とか、新しいコピー機の導入とか、そういうもの。
ただの目新しいことにすぎなくても、経験を積めばそれだけで喜ぶこともできなくもない。
でも、それも何度も繰り返されると、結局パターンが見えてつまらなくなる。
世の中の色んなものがパターンにハマっていて、わたしだけがそこから取り残されてる気がしてしまう。
そんなわたしが最近一番楽しみにしていたのが、ゴールデンウィークの連休だった。
どこに行くわけでも何をするわけでもない、完全にオープンな休日をつかって、ひとりぼっちでわたしらしく暮らした連休だった。
とても素晴らしかった。
たぶん、自分は誰かから報酬をもらうよりも、ただ自由を与えられるだけでこんなに幸せになれるんだ。
だから、やっぱりこのゴールデンウィークの終わりはわたしにとって純粋な世界の終わりだったんだとおもう。
わたしらしいわたしの世界を奪うためだけに始まった月曜日に、わたしはどう立ち向かっていいのかわからない。
ずっと、世界が変わるような劇的な何かがやってくることを待っていたけど、