もう見てられない。つらい。私の愛したはてなブックマークが互助会の波に沈んでいくのがつらい。
でも待てよ。私の愛したはてブとはいったいなんだろうか。わたしははてなに何を求めていたのだろうか。
私は見る専だ。自分でブックマークすることはない。ただブックマークを眺めるのが好きだった。
たとい狭いコミュニティにせよ、世の中の人が何に関心を持っているのかを知るのは楽しいことだった。
なるほど、と深く頷く記事もあった。またその同じ記事に、強烈なカウンターを当てるコメントもあった。
はっとして自らの浅はかさを認識させられるのが好きだった。
ほんのすこしだが、ブログを書いてみたこともある。そこそこのブクマがついたこともある。
ハックルさんと斧を投げ合うのも楽しいものだった。彼はどこに行ってしまったのだろう。
きっと私がはてブに求めているのは共感ではなくて否定なのだと思う。
正反合のアウスヘーベンの過程を目の当たりにするのが好きだった。
今でもたまに良いことがあるのではてブをだらだらと眺めているが、そういうパワーは確実に弱くなっていると感じる。
「いいね!」に世界を変える力はない。ましてや「さすがですね!」や「勉強になります!」など。
ああ、いま携わっている仕事が一段落したらぼくのかんがえたさいきょうのはてなブックマークを作りたいな。
でもそれなりに人が集まらないとそもそも意味を成さないからな。
良い感じのソーシャルブックマークサイトがあるなら移行するのも悪くない。良いのあったら教えて。
はてなのパクリ元のdel.icio.usを久しぶりに覗いたらいきなりサインアップを求められて投げ捨てたよ。