上司と俺とよその会社の人と三人で自社のスマホアプリの話をしてたら、上司がアプリの仕様は自分が考えたとか、設計も自分でやったとか言ってるのな。
でも実際やったのは、某パソコンソフトのパンフレットと体験版をもってきて、俺に「こういうの作れ」って言っただけ。
お手本にしたPCソフトをそのままパクるのは無理だったから、最低限の機能を洗い出したり、分かりにくい内部ロジックも、体験版にいろいろデータを打ち込んで推測したりしたのは俺。
上司のやったのは、ほぼ出来上がった状態のアプリを見て「このメッセージは重要だから(原色の)赤にして点滅させろ」とか、デザインをダサくしたり使い勝手を悪くするような指示だけ。
俺の目の前で自然に自分で設計したって言ってるから、本人の主観ではそうなんだろうな。
こういうことは初めてじゃなくて、何度か経験してる。
昔ゲーム会社で働いてたときに麻雀ゲームを作ることになって、外注のゲームデザイナーがやたらと思考ルーチンのロジックを説明しろって俺に言ってきて「コード書けない人に説明してわかんの?」と思いつつ、ロジックを頑張って説明してた。
しばらくしたらそのゲームデザイナーが会社に「俺がこれだけアドバイスをしたんだから、麻雀のゲームエンジンの権利を半分よこせ」みたいな交渉しだすのな。
コード書けない人からすると、ちょっと仕様に自分の意見が反映されると「俺が仕様をきめた、設計した」って思えちゃうんだろうな。
字面通りに受け取れば、その上司は設計を決めていないと思うけれど、仕様を決めてると言えると思う。 あるソフトと同じように振る舞うようにしろとか、見栄えをどうしろというのは...
ゲームデザイナーは麻雀ゲームにはぜんぜんかかわってなくて、スタート時は俺一人のプロジェクト。 ある程度形になったら、付き合いのあった中堅メーカーに売り込ん本格的にやろう...
むしろ、世間には自分の業績でないものを自分の業績だと勘違いする人が一杯居るというありがちな話で、コードがわかるかわからないかは関係ないと思った。 客観的に見て何もしてい...