モノとして気に入ってたり、思い入れがあったりする。
婚約指輪やスイートテンの指輪は、贈られたモノというより自分の歴史だとも思う。
モノには罪はないから気にせず身に着けたらいいと思う。
でもけっきょく何年も着けてない。
友達とランチしてたら、昔付き合ってた人からもらったリングやネックレスを売ったという話題になった。
私はあれも、これも、まだそのまま持ってる。
でも、そういうのを家に置いておくのはよくない気もずっとしてる。
ものすごく辛かったけど、何年も経つと元ダンなりに愛してくれてたこともわかる。
いつか、いい想い出だけになって、きらきら光るダイアの入っている宝石箱を開けてしみじみしたりするかもしれない。
結婚と比べると恋人というのは儚く不安な関係だ。口にすると壊れてしまいそうで怖い。
私はほとんど誰にもそういうことは話していない。
捨てんかい! 話はリングやネックレスに戻って、友人にこんこんと説教された。
そんなものを置いている家にその人を呼ぶのは失礼だ、
だいたい過去を振り返ってどうする。
失礼というのが効いた。
帰宅してまず目に付く大きなモノ、洋服をゴミ袋に放り込んだ。これで買ってもらった洋服はなくなった。
バッグはないと困るので買い替えよう。
その次の日アクセサリーを整理した。一つ一つに想い出があって、きつかった。
離婚したけど、心のどこかでちゃんと離婚できていなかったのだと思った。
その勢いで宝石の付いていないのを地金買い取りに出した。
そうして片づけてたら元ダンの厄年に母がもらってきたお札が出てきたので、次の日に返しに行った。
3日連続頑張って、1つ区切りが付いたと思ったらクラクラしてきた。
次の日、眠くて眠くてずっと寝ていた。
全部売ったら、もう元ダンから贈られたものは何もかもなくなる。
追記