安倍政権は、どうも困ったことに全体主義的な性格をどんどん強めているし、トランプがやってることもザ・全体主義なんだけど、
双方ともに自分たちが全体主義者であるという風には思っていなそう
自分を悪く見積もれるわけないというのはあるが、一方で世間も彼らを全体主義者であるように指摘する向きはあまり多くない。
彼ら双方に共通するのは、全体主義を目指しているわけじゃなく、政治における票を単位とした市場原理主義を実践しているということだ。
要するに安倍政権もトランプ政権も、自分たちに票を落とす人であれば、その主張が社会全体のためになるかどうかなんて全く関係なく、
特定の彼らを優遇する政策を打ち出す、むしろ積極的に贔屓をしたりする。
「票が欲しいのだから投票してくれるものを優遇して当然だろう」という態度は、ショーバイであれば正しいが、
じゃあ政治が市場原理主義に基づいて良いのかというと、あまり宜しくない。
なぜ宜しくないかは、まぁ古代ギリシャや古代中国の昔から、古今東西の哲学者やら歴史が示してきたものではあるが、
要するに、人間が集団で生きていくためには、どこかで再配分や落とし所を見つけていかないと、集団生活をする意味がなくなってしまうからだ。
政治が市場原理主義でしか動かなくなるのなら、それはすなわち神の見えざる手に全てをゆだねることになる=野生の王国でしかないんから、
政治家はこの世で一番要らない生き物になるんだけどな。
むしろ全体主義の何がいけないのか