今回の『イケメン』は外見に限る。
先日、「ハゲてもいいけどデブにはならないほうがいい」という話を受けたのでその実を聞いてみたところ、ハゲは格好良いやつもいるがデブは総じて格好良くない、ということであった。
格好良い、という言い方だと、『映画版ジャイアンは格好良い』とか『ヘルシングの少佐の格好良さがわからないとはこれだからゆとりは』とか『ポルコ・ロッソが』とか言われること間違いなしなのであくまで外見に限定するためにイケメンと表現する。ここで言うイケメンとは、繰り返しになるが外見のみで判断して格好良いということだ。もっと定量的に示すなら無作為に100人の成人女性を集めて50人以上が『外見が格好良い』と言うかどうか、ということにしておこう。
さて、まずはハゲの話からしておこう。ハゲといえばデブに並ぶ蔑称である。チビデブハゲといえば男性の三重苦と呼ばれることもあり、その扱いは近いと言える。ところがハゲに関しては、どう頑張ってもイケメンとしか言えないハゲがいるのだ。挙げようと思えばたくさん挙がるが、日本と世界の三次元で挙げれば渡辺謙とジェイソン・ステイサムを挙げておこう。渡辺謙レベルではハゲではない、という反論を封殺するためにあらかじめスキンヘッドの市川海老蔵を証拠として突き付けておこう。
次にデブである。さて、デブの美談といえば、包容力があり優しさがあふれていたり、いざという時は意外と動けたりする話は耳にする。ところがどれだけ悩んでみても、見た目がカッコいい、イケメンのデブが思い当たらないのである。例外ばかりで申し訳ないが、筋肉質は別なので、プロレスラーや一部の相撲取りは割愛したい。純粋に、とにかく脂肪を余らせたデブで、100人いたら50人はイケメンだ!というルックスがイケメンなデブの存在を知りたい。もしいたら是非教えて欲しい。世界のデブのために。そしてデブをバカにする奴らの鼻を明かすために。