http://kutabirehateko.hateblo.jp/entry/2016/09/08/110243
ここでいう前者二つとは、忍者とインド人であり、冒頭の文とあわせると、「アイヌ死ね」問題を忍者とインド人に置き換えれば、深刻な問題ではないことがわかるはず、という意見のことである。
そして、「アイヌ死ね」はヘイトスピーチであり、上記の意見が間違いであるという文章の趣旨からすれば、ゲーム脳によってこれらの差別的な誤った発想が生じてきた、ということを述べているのである。
そもそも「ゲーム脳」は疑似科学としての批判が強く、その概念の妥当性には疑問がある。
そのことを措くとしても、ゲーム脳は、ゲーム脳によって差別的な言動が生じるとか、誤った意見が生じるという概念ではないはずである。
上記の文章における「ゲーム脳」の使用法は、ゲーム脳の理論を認めたとしても誤りといえるだろう。
ゲーマーは、ゲーム脳であり、その影響によって差別的な誤った意見を持つようになる、というのは、ゲーマーに対する重大な差別的発言である。
そして、「ゲーム脳」による偏見などで、ゲーマー(もっと広く言えばオタク)が差別的な扱いを受けているのは周知の事実である。
凶悪犯罪について、他の趣味は無視されるが、ゲームが趣味の場合は、犯行との関連性が取り沙汰されるのはそのほんの一例である。
このような歴史的経緯からすれば、ゲーマーに対する差別は重大な問題があるといえるだろう。