http://kurumi47.hatenablog.com/entry/2015/07/29/112044
こちらの記事を読んでちょっと思い出したが、『おそ松さん』ってむしろアンチオタクなスタンスが感じられる作品だったような。
特にチョロ松の描き方にその辺りが端的に出ていたかな。彼のドルオタぶりや同人趣味は他の兄弟の趣味嗜好と比べてもちょっと悪意のある描写をされていたような気がする。
さらに言えばカラ松は尾崎フォロワーという設定でそのセンスは毎度のように「イタい」と周りから馬鹿にされるのが定番だったが、これって尾崎ファンと言うよりは今の一般の感覚から「ズレた」趣味やマイナーな嗜好、早い話がコスプレイヤーとかゴスロリ趣味なんかの持ち主全般を揶揄するような、はっきり言えばそういう世間の多数派に理解できない趣味嗜好の人間だったら多少差別されたり迫害されても仕方ない、みたいな空気を作品から感じてしまってちょっと不快だった。
その辺の描写の仕方に全般に悪意とは言わないまでも、一般の偏見にちょっと寄っているような視線やスタンスを感じてしまって、しかしその辺りがかえって一般のファンには共感して受け入れやすい一要素にはなっていたのかなと。
もちろん主なファン層は腐女子中心のオタクというのがある意味皮肉なんだけど、それだけではさすがにこれだけのヒットやブームは有り得なかっただろう。