2015-12-06

変態

私は、女性先生です。男の子を見ています

Aくんは、勉強が得意で、非常に真面目な子です。

イケメンではありません。一言でいえば、さえないガリ勉童貞男子を絵に描いた感じです。

Bくんは、勉強は得意ではありませんが、賢い子で、スポーツが得意でリーダーに向く子です。

イケメンで、私が同じ歳ならば、確実に夢中になっていたような男の子です。

Bくんは大人の扱いに慣れており、また大人に愛されて育った子で、私もまた、Bくんを気に入っていました。Bくんは年頃の男の子らしく、女性に興味があることを、明るく周囲に話していました。私にも話していました。Bくんが、私を大人の女性として興味を持っていることに、気づかないふりをしながら、内心悪い気はしませんでした。

一方Aくんは、大人と話すのが苦手で、反抗心を持っており、子供っぽい所がありました。女性への興味は恥ずかしいことと思っており、おくびにも出していませんでした。Bくんと比べると世間ずれしておらず、一対一で話すときは、可愛らしい子供っぽさが出るので、それはそれで愛らしいと思っていました。

ある暑い日、外で雨が強く降り出しました。外にいた生徒が慌てて教室に入ってきました。生徒の服は水に浸かったようにビショビショになっていました。その中に、Aくんがいました。Aくんは、さっきも書きましたがさえないガリ勉童貞男子です。Aくんは薄いTシャツ1枚だったので、服が身体に張り付いていました。告白します。私はその姿を見て、欲情しました。Aくんは、痩せているだけでない引き締まった身体をしていました。肩幅が広く、胸筋の凹凸に張り付きやや透けた様子は、妙に艶めかしく、私はしばらくAくんの身体から目を離せないでいました。他の生徒の声にようやく我に返りました。

Bくんは、筋トレに勤しんでいるので身体をよく自慢していました。体質的に太りやすいのか、がっしりした体つきでした。もはや記憶曖昧です。

私はAくんに欲情したことが少なからずショックでした。生徒をそういう対象として見た自分不快でしたし、恥ずかしく思いました。そして、イケメンのBくんでなく、スタイルのいいAくんだったことがそれを明確にしていました。

声をかけた生徒は、私から何か感じ取ったのではないでしょうか。Aくんから視線を遠ざけるかのようでした。Aくんはというと、何も分からず平然として生徒とふざけていました。

Bくんと手が偶然触れた時がありました。その時は、Bくんの手は柔らかく疲れを知らず、ああこの子まだ子供だ、と安心したような、母親のような気持ちになりました。Aくんはわかりません。あの映像を見てしまたから。

怖いのです。私は変態になってしまうのでしょうか。幸い、生徒は卒業し私から離れていきます。その時まで、もう何も起こらないように、と思います

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