もちろん、美人が持つ性的魅力はグロメン男である自分はマイナスなので、性的闘争に勝利した状況を味わったわけではない。
ただ、そこにいる人たちよりも自分の方が立場が上の場所に行ったのだ。
それは父親の会社だった。
夏休み、父親の会社のある一つの事業所でアルバイトをしたのだった。そこは30人以上の社員、従業員がいる。
そこで、よくしてもらったのだった。
皆、自分の話を聞いてくれた。
だけども、ここでは話を聞いてくれたのだ。
それは当たり前である。自分には雇用主がバックにいるのだ。しかも血のつながりもある。
もし、何かしたら、雇用主パワーで25日に給料が振り込まれなくなるかもしれない。
そういう恐怖で優しくしてくれたのだった。
美人を疑似体験したが、美人が経験する優しさとはこれでもだいぶ違うことが分かる。
美人への優しさというのは恐怖からではなく、性的魅力からくるものである。自発的なのだ。
じゃあ、お前は優しく頑張れよという輩がいると思うがそれは違う。
これではあくまでも聖人君子であって、美人とは扱いが違う。ただ相手に都合のいい存在なだけで、自分は消耗するし結局辛いままだ。
強制的に優しくしてくれていたのは、一部の社員からは自分はゾンザイに扱われたことからわかる。
一部の社員というのはイケメン社員だった。自分に自信があるのだろう。女性社員は大抵、彼に笑顔だ。
結局、雇用主のバックからの強制的な優しさでは自分は苦しくなるだけだった。
近くの大学の容姿のいいもの同士のカップルのような性的魅力での愛し合いはなかった。