2015-08-07

採算分岐

世の中にはお金をとればとるほど成立しがたくなる営為ってのがあって、コミケってその代表例だと思うんだよね。

参加者からお金を取ることによってお客様意識が生まれ運営に対する責任追及の文化が強まり、その責任を果たすためには参加者が納得して支払える数倍の費用がかかるっていう負のループ

コミケってのは全員参加者理念を掲げて、参加者側にも参加コスト学習コスト互助文化コスト問題に対して自営する文化の維持コスト)を支払ってもらってる。そういう金銭外コストコミケは維持されている。

から参加者が「今よりちょっとだけましなサービス」を要求した途端、そのバランスが崩れて、「もちろんその対価としてちょっとした金銭コスト負担するつもり」だったとしても、全体が崩壊して、ちょっとやそっとの金銭負担じゃ回らない状況になっちゃうんじゃないかな。

その「今よりちょっとだけましなサービス」っていうのが、例えば徹夜規制だったり、抽選だったり、警備強化や、(ある種の人が不愉快だと思う)ジャンル排除なんだよ。

それらを実行した途端に、参加者側には「俺たちはお客様である意識が芽生えてしまって、いままで金銭コスト負担で回ってた部分の参加者負担がなくなってしまう。そうなると主催側が金銭コストを支払ってもでそこを負担しなければならなくなる。その負担増加はおそらく、一般参加者が「たいしたことないだろ」っておもう金額の想像を絶するんじゃないかな。ディズニーランドの1Dayパスポートを上回る可能性すらある。

  • あそこまで巨大化した時点で「全員参加者の理念」なんてもう崩壊してるだろ。 カタログすら買わない参加者多数なのに。 ディズニーランドの1Dayパスポートを上回る可能性すらあ...

    • それでもその建前を堅持してるから今の形が維持できてるんだと思うよ。 そんなのウソだ気に食わないもっとましなサービスをよこせって人は別のイベントを主催すればいいだけじゃな...

    • どこをどう読めば「カタログすら買わない参加者が多数」って話が出て来るのか不思議だけれど、まさに「カタログを買わない(=金銭コスト負担を最小限にする)」参加者を許容する...

      • カタログにはそのコミケの理念だの最低限の注意事項だのが書いてあるんだよ。 カタログ買わないってのは、それすら読まないし知ろうともしない、当然「金銭外コストを負担する」な...

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