2015-08-03

女としてやってはいけなかったこと

先月会社退職した。

在職中ずっともやもやしていたことがあるのでここで吐き出すことにする。

その会社に入る前は就職活動がうまく行かなくて、何社も面接を受けては何度も落ちるの繰り返しで正直気持ちが相当へこんでいた。

最初に応募した企業から少しずつランクを下げていくことにもなったけど、いつのまにか「就職さえできればいい」と思うようになっていた。

それがその時の自分の正しいレベルだったんだろう。

そして前職の会社面接時、採用担当専務と二人で部屋に入ったときものすごく露骨に胸をジロジロと見られた。

ああ、これが「舐めるような視線」なんだなと実感するくらいねっとりした気持ち悪い視線だった。

質問しながら私の顔よりも胸を見続けてた。

本当なら不快この上ないので嫌な顔もしたくなったのだが、当時就職に焦っていた私はむしろ「胸を見られるくらいで就職できるならそれでいい」という気持ちがあって、つとめてにこやかにその視線に全く気づいていないように面接を続けた。

翌日採用の連絡を受けた。

ほっとした反面、自分の中で何か大切なものが消えてしまった気もした。

就職をしてみたら思っていた通り非常に女性立場が弱い会社だった。

いまどきお茶くみトイレ掃除雑用一般を女性けがするのは当たり前で、女性管理職?なにそれおいしいのくらいのところで、入って数週間でやばいところに入ったと思った。

在職中もいろいろ嫌なことがあったけどもうそはいい。

ただ就職活動時に初めて女として自分を安売りしたことがずっと心に残っていた。

売ってはいけないプライドを売ったんだなというふうに思った。

退職をして、来月からは別の会社に行く。

今だからこんなふうに振り返ることができるんだろうなと思う。

男性からすれば「なんだくだらない。些細なことだろ減るもんじゃ無し」くらいのことなんだろう。

でも自分を安く売ってしまったという心の傷はこんなにも大きいんだなと自分もびっくりするくらいに感じている。

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