という話が「ドラクエで学ぶライフハック」みたいな名前で色々作られてるけどコレ全部一緒の内容でもう役に立たないよな。
そいつらが見逃しているすげー大きな要素があるのに全く気づいてない。
なにかって
「対戦ゲームにおけるレート帯ごとのセオリーの違い」⇔「現実社会におけるヒエラルキーごとの"常識"の違い」
これだよ。
たとえばどっかのFPSコミュニティで「スナイパーはどこで戦うべき?」という質問があったとする。
すると
「一般的な芋砂スポットは敵も分かってて対処される。むしろそこを狙えるような場所で敵の芋を狩るべき」
「つうか篭もる場所なんていくらでもあるだろ」
「そもそも砂は参拝」
「いや砂最強だろ。弱体はよ」
そしてお互いがそれを「セオリーにもとづいている」と考えている。
違う動きをすると「は?こいつ常識知らないガイジか」と言われたりする。
何でこんな事が起きるのか。
レート帯が違うからだ。
超初心者のうちはスナイパーがどこに潜めばいいか知らないからちょっと知ってるスナイパーはバンバン狩れる。
そこから少し上にいくと他のプレイヤーもどこら辺にいるか検討が付くようになるからそれを逆に狩られるようになる。
んでまた少し成長するとスナイパーの側が潜む場所をいくつも把握して狩り始める。
だけどその次の段階ではそれでも狙いにくい場所を通り抜けられてまた狩られ始める。
さらに次の段階ではスナイパーが動きまわって場所を悟られないようにして狩り始める。
すると今度はその移動するルートの流れを把握されて移動中に狩られ始める。
こうして少しずつレートを駆け上がるに連れてそれぞれの動きに変化が起きそれに合わせセオリーが変わっていく。
引き篭もっているばかりいるスナイパーだらけの状況で「移動しているルートを狙えばいい」と言えば的外れだし。
皆が少し撃ったら動いているのに「篭もる場所なんて決まってるんだから試合中相手はずっとそこにいると思って動けばいい」なんて言ったらこれも的はずれだ。
そのことをゲームは教えてくれるのだ。
そして世の中の人間たちは別の環境で別の常識に基づいて別の行動を日々取っている。
それが自分と違うからと言って馬鹿にするのは自分に想像力がないと高らかに叫んでいるようなものだ。
環境に合わせて正解を見定めるのが正しいのだ。
頑な脳みそでは置き去りにされ、自分が今いるレベルから上に上がれないまま人生を終えることになる。
それどころか回りの成長によって下へ下へと下る一方だろう。