私は北海道に生まれ育っているのだがSNSとかで「今日は15度だったか、流石に寒かった」とか言う輩が多い。本当に多い。わざとマイナスをつけない。それで「え? 15度もあったの? あったかいね」という本州人(特にあったかい地域の)の突っ込みを待ってる。クソボケな道民のお国自虐風自慢だ。道民同士の自然な会話ではこういう表現はあってもいいし実際語られることも多いのだが、道民以外も居る不特定多数の空間でのドヤリングに使用される場合もまた多い。これが「10度だったわ、寒くなってきた」とかだと余計にたちが悪い。プラスの10度でも寒いと感ずる人もいるからだ。ドヤリングする道民にとってはチャンスな温度である。 「いやいやwマイナスですよ」ドヤァ 的な。
この温度にわざとマイナスつけないドヤリングは割と年配の人間がやるイメージだったが、最近は結構若い人がやっているの見かける。なんというか、どっちかというとサブカルクソ野郎andサブカルクソ女がドヤる。これで。そしてわたしはイライラする。その心性がムカつくのだ。道民の、いかにも田舎な、悪い意味での田舎な感覚。田中義剛がテレビでおどけて見せるような道民性。こうした田中の姿勢は道民にとって厳しい批判の対象になる。しかし一方で、実はその道民も田中の心性に通ずるものを持っている。悪い意味で。「おらが村」的な心性をだ。
マイナスをつけないドヤリングはその表出に思える。サブカルに傾倒しているはずの人間がそうした心性を露呈するのは、見ていて甚だしく滑稽だし、所詮道民だったか、と悲しくもなる。そして私も北海道で生まれ育ったからにはこの軛から逃れられないだろう。これも悲しいことだ。