ある人から言われた。
「本気で愛したり愛されたことないの?」
去年の10月9日。
今でも覚えてる。
どんなお食事したのか、レストランのどの席に座ったのか、その時何曜日だったのか、何の洋服を着ていたのか、どんな話をしたのか。
全部覚えてる。
別れ際のエレベーターの中、頭を後ろから「ぽん」とされて、 「じゃあね」と言われたことが忘れられない。
その後、どうしたらまた会えるのか考えた。
きっかけを作る為に、行動をした。 そうしたら機会が巡ってきた。
そして、機会を自分で作り出す側にまわることもできた。
2人で会う回を重ねるごとに仲は深まっていった。
最後は、西洋風のバーでバーニャカウダをつまみにワインを飲んだ。
新宿ルミネとadidasショップの前にある横断歩道。 あそこではじめてのキスをした。
お別れのハグをして、「キスは?」って言われて私からキスをした。 「よっしゃ」って小さい声でガッツポーズして バイバイした。
次のデートも新宿だった。 2人で打ち合わせに望んだ。話が終盤になったとき、隣に座っていた彼はテーブルの下で私の手を握った。 私も強く、優しく握り返した。
彼はとても飲んでた。お店をでてからも酔っぱらったふりをしていた。「ホテルの前まで送ってくれる?」そう私に言ってきた。
「いいですよ」と私も返した。
ホテルの前に着いた。 「ホテルの中まで来てくれる?」と言われた。
部屋についたら、もうやりたい放題だった。
本当に本当にこの時を待ち望んでいた。
私もこの日はこうなるだろう、と思っていたから(むしろ、ホテルに誘われるまで帰らないとまで意気込んでいた)
洗濯物は外に干してこなかった。
替えのコンタクトと、もちろんコンドームも前にクラブでもらったものをバッグに仕込んでいた。
正直、彼の裸とあそこをみたら幻滅すると思っていた。だから怖かった。
好きな気持ちが崩れちゃうんじゃないかって。
だって、私と彼は29個も歳が離れてるの。
でもいい意味で予想が外れた。
彼の肌はすべすべしていて、思わず「すべすべだね」ってヤッてる最中に言っちゃいたくなるぐらい。
身体はそんなに大きくないけど、あそこはとてもとても大きい。
さすが扱うお金の額が大きい人だなって思った。
SEXは最高だった。
相性は抜群じゃない?大好き。愛してる。
その夜は2回した。
帰りは覚えてない。
でも、彼のことは本当にすきなの。
もちろん、好きなだけで一緒にいたいとは思わないけどね。
もう少しで彼の好きになって1年。
でももうやめようかな。
会う機会も前と比べてとりづらくなるしね。
このままフェードアウトできればいいけど、難しそう。
ばれなきゃいいの。ばれなきゃ。
コツは彼を一番にしないことね。
いつまで続くのだろうね。ほんとに。
悲しいね。
でも彼と会う1週間前と会ってる日と会った後の3日間は本当に、本当に生きてる気がするの。
エクスタシー感じてるよ。