様々な施設や機能が入居している複合施設ですので、来館者の用途も多岐に渡るのですが、働いていて疑問に思うのは施設の開館時間です。
開館時間は9:00から22:00まで。13時間開館しています。休館は年末年始だけなので、年間実質360日くらい開館しています。入居している機能は、ほとんどが平日17時までですから、行政フロア等に用件のある人たちは、17時以降来なくなります。しかし、NPOで活動する人たちは、大体自分たちの仕事が終わってから活動をしたり会議をするので、平日の夜は大変賑わいます。22時まで時間を使って会議をされる団体もあります。
これが日曜日ともなると、夜の利用がピタっと止まります。18時以降に来館される方が著しく減少し、学生数人が勉強に来るか、3人くらいの高齢者が新聞を読みに来るだけ。そのために、広い館内の電気を煌々と点けて人を配置する必要があるのか、というのが疑問に感じるわけです。
施設利用に関するアンケートを実施したことがありました。「22時まで開館していることをについて」や「定期的な休館日を設けることについて」などを、利用者の方に伺いました。
返ってくる意見としては「22時まで開館していることは良いことだと思います」「休館日はないほうが良い」という意見がほとんどです。
休みが少なくて開館時間が長い。確かに良いことかもしれません。しかし、そう回答している人たちが、実際は22時まで利用していたり、頻繁に施設を利用しているかと言えば、決してそうではありません。「夜遅くまで開いていることは良いことだ」「休館日がなくていつでも利用できることは良いことだ」という、一般的な先入観が先行して、そうした答えを導き出しているよう思うんです。
恐らく、「日曜日の18時以降は利用者はほとんどいません。でも、施設を開館、維持のためにフロアの電気は点けています。年間の電気代だってバカにはなりません。それらの維持費は、全てあなたたちが納める税金から支払っているんですよ」なんて話を聞いたら、回答はまったく変わってくると思うんですね。まあ、そうした時間帯別の詳細な利用データを集計していない施設側(私たち)にも問題があると思うのですが。
でも、日曜日の夜に勤務に入るたびに、「今の時間にこのフロアをこんなに明るくして維持する必要ってあるのかな」って思ってしまうわけです。光熱費の無駄だな、意味あるのかな、と思うわけです。