大学の講義がインターネットで無料化して途上国の貧しい人でも平等に勉強できてハッピー!素晴らしい!とか言ってるアホがいるけど、単なるアメリカの市場破壊じゃねーか。
授業する必要がないので教師の数は大幅に削減され、教育機関としての大学は意味を失う。その結果大学はほとんどいらなくなって、アメリカの1部の大学に集中することになる。
さらに教師を育てる環境もなくなるので、長年で見れば教師の質は下がる。
これはyoutubeとかで音楽や映像が無料化されて市場が破壊されているのに似ている。
似ているが、違う点が2つある。
1つはエンターテイメントはそれぞれの「違い」が楽しさになるので、市場規模や多様性がある程度保たれる。教育の多くは答えが1つしかないので、多様性も保てない。エンターテイメントでは不朽の名作は存在しないが、教育は最高の授業がひとつあればいい。
2つ目はエンターテイメントはそれ自体が楽しいので、無償で配信されればそれだけで幸福になるが、勉強は勉強した後になんらかのリターンがあることを期待している。勉強と言うたいして楽しくもないものを配信して、市場も小さくなるって最悪じゃね?
だいたい「途上国には勉強をしたくてもできない人がいる。」とか都合がよく使われるが、あれは人生を変える手段として勉強が一番なだけであって、貧しいから娯楽がなくて勉強が楽しいわけじゃねーだろ。勉強しても行き先ないなら不幸になるだけだっつーの。
アメリカはこういう大義名分を掲げて市場破壊みたいなのよくやる。テロとの対策とかいって石油探しに言ったり、食料あげるよーって言って、欧米の食事に慣れさせて輸出量増やしたり。他にもあるがまあいい。
で、なにが言いたいかというと、東大とかがやるって言ってる人間力?入試みたいなやつ、ああいう数値化不可能な教育みたいなのを重視すると、わけわからないし、ネット配信もできないだろうし、案外世界市場で生き残るにはその方法しかないんじゃね、と思った。
少なくとも日本人は日本語じゃないと授業受けれないから関係ないだろう。 インドネシアとかじゃ教育の機会が均等じゃないから、本当に天の恵みになる可能性ある。 ただ、そうなると...
その辺はもう英語を「教育」としてしか見れない日本人の根本的な考え方を変えられなきゃどうしようもなさそう
大学は講義がすべてではない。 むしろ講義はスタート地点にすぎない。 と言えば言ってる事のおかしさに気づいてもらえるだろうか。