サークル自体は楽しい。今年は一年生もたくさん入ってくれたし。
この時間ではメインの話題は男女関係の話だ。昔こんな女と付き合ってただとか、今の彼氏のこんなとこが不満だとかそんな類。
オレはその間はそういう話とは関係ないことをやっているグループを探してそこに混ざって、適当な時間に寝ることにしている。
そしてそういう話に堂々と混ざれない自分に耐え難い劣等感を感じる。
オレが1年生の時は笑い話で済ますことができた。先輩には早く彼女作れよ~とか、すぐ彼女できるよ!とか言われた。
でもそれはオレが19才で一番下の立場であったから許されたのだろう。23才童貞の部長をそういう経験をしている18才の1年生はどう見るのだろうか。
それに彼らとオレの間には超えられない大きな格差を感じる。オレはそういう面では彼らに人間として劣っているからだ。
そしてそんな劣った人間が先輩ヅラをして後輩に接していることをとても滑稽に感じる。
オレはいつまでこの劣等感を抱えて生きればいいのだろうか。いつまでこういう話を避けて生きればいいのだろうか。
彼女を作ってしまえばいいのだろう。しかしこの年齢でこの立場の人間がコミュニティ内で一人の女の子にアプローチするのは色々な意味でリスキーすぎる。
それに彼女ができたことがない理由はおそらく自分の中に複合的に存在していて、簡単には解決できない。
社会人になれば出会いはかなり減るらしい。これから人生は長くと思うので、どうすれば一人で寂しさを紛らわせて過ごせるか考えている。