次があるかは知らんが
なんというかぶっちゃけ。他に比べたら本気出せば一日二日で終わるけど
作文用紙を埋めていく作業というのがとても苦痛だった。
僕の鉛筆の使い方は、書くというより、対象の紙に
鉛筆のとがった部分を刻み込むようなもんだった。
重圧に負けた鉛筆の芯は、炭として剥離して紙に刻まれた傷に跡を残す。
それが僕の書くという行為だった。
行為が発する力に負けず、紙に傷を残すには
抑えの手をその力以上に強く固定する必要があった。
冷房の無い室内で力を込めた掌は、当然の如く汗ばむ。
湿気を含んだ紙に、鉛筆のとがった部分を刻み込むと、傷はたちまち滲む。
鉛筆を支えるため握った拳が、鉛筆に引っ張られることによって、
滲みは、さらに薄く広く延ばされる。
汗の水分によりダメージを受けた紙のごわつきと
滲んだ炭が引き延ばした、薄汚れたパンダ模様の方眼の中に、おさめられた黒い傷跡。
その集合の黒カビ模様が、僕の読書感想文という宿題の成果物だった。
僕がどのぐらい読書感想文が嫌いか少しでも伝わったでしょうか。
以下に内面を発露するのか。
発露とか言われても難しい?
こいつはイケメンで金持ちエロくて最高だぜ。なんて歌いません。
一緒にいるだけでこの世界は楽園だ!それが感想です。それが感情です。
コンクールの受賞作を観てみましょう。だいたいそんな奴ばかり。
さて、本題の攻略法に戻りましょう。
読書感想文で、本当に読まなければいけないのは
1つ2つ読むだけで、課題図書なんて選ばずに