2013-08-18

夏休みの宿題攻略 第一弾 読書感想文

次があるかは知らんが

最初のお題は、読書感想文

なんというかぶっちゃけ。他に比べたら本気出せば一日二日で終わるけど

自由研究や工作に近い創造系に属する宿題なのに、

この不毛もの創造する努力に費やす時間がつらい。

憂鬱夏休みの宿題第一位のこれ。

僕の時代は、クーラー完備の勉強場所なんてものがなく、

作文用紙を埋めていく作業というのがとても苦痛だった。

僕の鉛筆の使い方は、書くというより、対象の紙に

鉛筆のとがった部分を刻み込むようなもんだった。

重圧に負けた鉛筆の芯は、炭として剥離して紙に刻まれた傷に跡を残す。

それが僕の書くという行為だった。

行為が発する力に負けず、紙に傷を残すには

抑えの手をその力以上に強く固定する必要があった。

冷房の無い室内で力を込めた掌は、当然の如く汗ばむ。

その汗は原稿用紙に僅かだが、とても不快な湿気を与える。

湿気を含んだ紙に、鉛筆のとがった部分を刻み込むと、傷はたちまち滲む。

鉛筆を支えるため握った拳が、鉛筆に引っ張られることによって、

滲みは、さらに薄く広く延ばされる。


汗の水分によりダメージを受けた紙のごわつきと

滲んだ炭が引き延ばした、薄汚れたパンダ模様の方眼の中に、おさめられた黒い傷跡。

その集合の黒カビ模様が、僕の読書感想文という宿題成果物だった。


僕がどのぐらい読書感想文が嫌いか少しでも伝わったでしょうか。

感想というのは、批評ではなく感情が主役です。大切なのは

以下に内面を発露するのか。

発露とか言われても難しい?

困ったらあなたの大好きな恋の歌を思い出しましょう。

こいつはイケメン金持ちエロくて最高だぜ。なんて歌いません。

一緒にいるだけでこの世界は楽園だ!それが感想です。それが感情です。


コンクールの受賞作を観てみましょう。だいたいそんな奴ばかり。

さて、本題の攻略法に戻りましょう。

読書感想文で、本当に読まなければいけないのは

課題図書ではなく、去年のコンクール受賞作品。

1つ2つ読むだけで、課題図書なんて選ばずに

読書感想文がかけるようになります


本当に大切なのは感情じゃなくて知識であるという話でした。

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