2011-03-16

要はプロに任せることです被災地に必要なのはプロだけです

「被災経験のあるあなたに訊きたいが、被災地に対して何かできることはないか

と友人に訊かれたので、こう答えました

まずは、呼ばれでもしないかぎり、絶対に被災地に行かないことです

被災地から出ようとする人、入ろうとする支援部隊や家族

アクセスはただでさえ大混乱ですから非常に邪魔です

統制もとられておらず装備もなく訓練も受けていない「ボランティア」は

ただの野次馬観光客です。何の役にも立ちません。

自衛隊は、食糧からから燃料から寝具から、全て自前で用意して出動します。

しかし、手ぶらボランティアは、

被災者が食うべきものを食い、被災者が飲むべき水を飲み、

被災者が寝るべきところで寝るのです

完全に現場指揮に従うのであれば、

しかも生き地獄での救援活動に耐えうる技術精神力を備えているのであれば、

行ってこればいいと思います。

次に、要請されないかぎり何も送らないことです

何が不足しているかもわからずに送られてくるものは、千羽鶴と同じゴミです

「着るものがないだろう」とボロを送られても馬鹿にされたと思うだけです

水もガスもないところにカップ麺を送られても意味ありません。

現場に何が必要かを理解しているのは現場プロだけです

「○が不足しているのでどこに送って欲しい」という呼びかけに応えるのであれば、

ぜひ送ればいいともいます。

そして、ぜったいにこちらから安否確認の通信をしないことです

安否確認したいのは被災していない側です

被災していない側が安心したいだけです

安否確認などされても被災者には何の益もありません。

安否確認で電話することは、

通信が復旧しきっていない情況で、

被災者でない側が安心したいがために通信を使用する行為です

要はプロに任せることです

16年前、遠くのまちの名前が書かれた消防車パトカー

そしてなにより規律正しい自衛隊が来てくれたときには、

ほんとうに嬉しかったです

彼らは、これまでに見たどんな人間より気高かったです

彼らはプロとしての技術を持っていましたし、

彼らは私たちに感謝されることなど求めていませんでした

被災地に必要なのはプロだけです

http://xdl.jp/diary/index.html#20110313

  • 災害復旧のプロってさ、あくまで“災害復旧”のプロフェッショナルであって、無能な善意者の裁き方は、基本的にダメダメなんだよね。 んでその災害復旧のプロは、まぁ口には出さな...

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