はてなキーワード: 巴里夫とは
赤塚やちばてつやが少女マンガからきっかけをつかんだという話はよく知られている。
少女マンガという言葉も定まっていない時代に手塚や石森が少女マンガの礎を築いたという話はもう耳にタコができるほどの神話だ。
少女マンガにも男性作家の影響があることはわかっている。けれど、現在の雑誌に男性作家の名前が載ることはまずない。少女誌の作家は女性ばかりだ。
巴里夫が活躍していた時代はもとより、弓月光や立原あゆみが少女誌に描いていた時代は私の生まれる前だ。見覚えがあるのはせいぜい赤座ひではるくらい。
それが悪いと言いたいのではない。でも多様性が叫ばれる時代にあって、この男女のバランスはちょっと悪すぎやしないか。思春期の価値観形成に片方の性別のみの作品ばかりを集めるのは健全とはいえない。
この人のレベルまで来ると、『チキタ★GuGu』も読んでるだろうし、『ぼくらのよあけ』も読んでるだろうし、あっ『ぼくと未来屋の夏(マンガの方ね)』はどうかしら?……とお付き合いを目的とせず語り合いたい、あるいは教えを請いたいレベルよね。
婚活を目的とした場だと「相手に引かれちゃいけない」という前提があるから、マニアックな作品は出しにくいし、また男性って上から目線になりがちなので、増田の気持ちはよく分かるが、仕方ないよなとも思う。
そんなあなたに(もう行ったかもしれないけど)京都国際マンガミュージアムおすすめ。
貴重な過去作品を気軽に手にとって読める。自分はそこで読んだ巴里夫先生のマンガがたいへんショッキング(ご自身で復刊されてるので、買ってJ君さんに献本しようかと悩んだレベルで)だったり、とても楽しかった。この人は辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』でも少女マンガの名手として名前が出てくるのに、あまりに名前が残ってないのにビックリ(24年組以前の少女マンガって辿りにくいよね)。中庭で寝転びながら、そういう作品が読める楽園でした。