2024-03-01

絵師様との思い出

増田はず〜っとオタクだけど描けない人間からオタクの中でも底辺底辺にいる。

中学生の時にオタクになり、当然ながらオタクグループに属することとなった。その中にひとり、めちゃくちゃ絵の上手い子がいた。我々絵の描けないオタクたちはその子が履修しろと言った作品は有無を言わさず履修し、放課後はその子の語りたい言葉を聞いて帰った。その子が気まぐれに描いた二次創作絵を見せてくれるのが楽しみだった。

の子は妙に精神不安定で、急に一言も口を聞いてくれなくなったかと思えば辛いことがあると泣きながら抱きついてきたり、逆に機嫌悪い時は露骨やつあたりしてきたりしてきた。

絵が描けない人間って身分低いなあと思わなくもなかったが、楽しい時は楽しいし、じゃあ離れるもん!なんていう勇気も行動力も無かったので社会に出るまでそのグループにいた。

しか大学生社会人になって出来た新しいコミュニティで絵が描けないのが悩みだというと「なにそれ?」みたいに言われることがちょいちょいあり、絵が描ける描けないで身分が変わることはないのでは?と少しずつ思うようになった。

そんなある日の飲み会で、絵が描ける子もやはり社会が辛かったらしく、就職について延々グチった後「まあクリエイティブじゃない増田たちには分かんないだろうけどさ!」みたいな謎の見下しやつあたりをぶつけてきたので、ふとこのコミュニティへの未練がなくなりフェードアウトした。ちなみに他の絵の描けない子たちもそうだったようで、グループ事実上瓦解した(特に親しくしていた子たちとはまだ交流があります)。

という思い出があるので昨今のAI絵の論争見ててもあまり絵師側に加担することが出来ない。見下してた連中があなたたち側になだれこんで来るのが嫌なんだろ?と思ってしまう。n=1の話なので非常識な考えなのは重々承知ではあるが。あるが、ノーミソで理解していることと心に思ってしまうことは別なんだよな。

の子クリエイティブじゃないと言われた増田社会に出てからまさか洋裁にハマり、小物や服を縫って遊んでいる。仕事終わりに洋裁学校にも通い、簡単な型紙ならおこせるようになった。自分楽しいからミシンを踏んでいる。別に周りの友人が針と糸に抵抗があろうともなんとも思わない。絵の描けない周りをバカにしてたあの子は、絵を描くことが楽しいことではなかったのか?多分もう一生会わないから分からないけども。

  • 見下されていたのが不満なの? でも絵すら描けない下等生物なんだから馬鹿にされて当然だと思います

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