政治に興味を持たないのは即ち、自分の生活がどうなっても良いという意思表示に他ならない。ならば社会に文句を言うな。
そういう理屈をよく見かけるけど、それは全然別の話じゃないのって思ってしまう。
「社長に興味を持て。社長が何を考え何をしようとしているのか考えて行動に移せ。それをしないならどんな待遇でも文句を言うな」って言われたら、どう思うだろう。
会社の運営方針に影響力を持たない一社員が、組織の決定権を持つ人に興味を持って何になるんだろう。
それよりは目の前の仕事だとか、差し迫ったことで精一杯なのは当たり前なんじゃないか。
むしろ
「社長は◯月×日△時□分に、接待と称して取引先の人間とキャバクラに行ったぞ!そこで接待費としては高すぎる額を使って、会社の経費として計上しているんだ!おかしい!」
とかずっと言っている同僚がいたら、いやそれはそうだけど君、自分の仕事はいいの?って感じる。
とはいえ、もし会社が傾いたり社員の待遇が悪くなるぐらい社長が好き勝手するなら、そりゃ文句くらいは言いたくなる。
でもその時には「以前から社長に関心を持ってなかった癖に、今更文句言う権利ない!」って言われるわけで、いやそれは違くない?って思うでしょ。
社長には会社を上手く運営する責任が元々あるんであって、それは平社員の監視と引き換えに生じるわけじゃない。
若者の投票率が低いのも、自分達が推薦した人物が管理職に上がったとしても、会社に影響を及ぼす役員レベルまで食い込むことはないと分かっているからじゃないのか。
そこには既得権益があるし、そもそも代表者を選出する平社員の層からして、若者より年配の方がずっと厚い。
これは仮に平社員の投票率が100%になっても結局年配者が勝つということで、そんな会社の居心地が悪くなったら、改革を起こすより転職して別の会社に行く方がずっと話が早いのも当然だと思う。
国という大企業を動かす社長である政府・政治に、自分の仕事である日々の生活で精一杯な平社員の一国民が興味を持てないことは、特別おかしいことなのかな。
あと上の話とは直接関係ないけど、「興味を持て」って言い方がそもそもおかしくない?
「なんで俺に興味持たないんだ!」って他人からキレられたら意味不明だと思うでしょ。興味はあくまで持ってもらうものなんじゃないの。
この例えなら有権者は平社員じゃなくて株主だな やり直し
確かにこの例えだと有権者は株主である気がする 俺達は好むと好まざるとにかかわらず、日本という国の株を 1株だけ持っており、株主総会で投票するかどうかみたいな感じなのかな ...