エヴァの劇場版ってこれで6作目ですけど、その半分ぐらいが賛否両論です。
手放しで褒められているのは序と破ぐらいです。
他は「は?」「突然の意味不明シーン」「全編が意味不明」と散々な評価を受けています。
「満足の行く作品だった」と口にした時点で、それは既に「意味不明すぎて意味不明だった金返せ」ではなかったことを意味してるんですよ。
たとえばガリガリ君やペプシのニューフレーバーに対して「美味しかった」も「ナポリタンだった」もネタバレになるのと同じです。
YES!
「エヴァを見たけど」は「これからネタバレをするから耳を塞ぐか俺を止めてみろ」を意味する枕詞です。
それこそ「この人が見終わったのに必死にアンチ行為をしていない……妙だな……」の時点でもうネタバレです。
「エヴァ」と口にするときの言葉に込められたオーラで内容の良し悪しや方向性が滲み出てしまいます。
百人一首がテーマの漫画なのですが、この漫画には「感じの良さ」という概念が出てきます。
これは凄いシンプルにいうと「最初の1文字目を聞いた瞬間にその呼吸によってどの詩を読んでいるのかを理解してしまう」という能力です。
キャラによって大きく「呼吸と発声の仕方によってフレーズ全体の音の流れが分かる」タイプと「声の雰囲気によってどういう詩を読んでいるかを理解する」タイプに別れます。
オタクの口から「エヴァ」という言葉が出た瞬間、そこに込められた「愛しさ」「開放感」「嘲り」「怒り」「憎しみ」「親しみ」を人は感じ取ってしまいます。
その時点でもう『致命的なネタバレ』なのです。
これは何も音声によるものだけではなく、言葉の使い方にも現れます。
「エヴァ見たんだけども」
「エヴァ見てきたよ」
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版……鑑賞して仕った……」
「エヴァ見た?」
「なんつうもんを見せてくれたんや……」
「エバー」
これら全てに、どういったキャラが出てきたのか、思わずネタバレしたくなる要素はどれぐらいあるか、良かったのか、そういったことが匂い立つんだよ。
分かった?
ポップコーン美味しかったで。
ポップコーンを食べる余裕があったというネタバレ
ちょっと大きめの映画館で売ってるキャラメル味のポップコーンの匂いのついたポケットティッシュとかそういうのを映画館は売ればいいと思う
そうして発生した膀胱感想
エヴァンゲリオンは世界観おなじまま人を全員いれかえて最初から作り直してほしい
なげぇ。膀胱空にして行け。 飲み物買うな。飲むな。
エピソード記憶と意味記憶がどうのこうの ネタバレを気にしない後者タイプもそれなりにいるはずなんだが、ネタバレ!ネタバレ!言ってる奴ばかり目立つのはなんでだろ