2016-08-09

シン・ゴジラ見てきた。めっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ面白かった。

※シン・ヒロインネタバレがあるよ注意

 

庵野っぽいカット割りがかっこいい

明朝体テロップを入れつつも説明する気がまったくなさそうな速度で切り替わっていくカット専門用語早口でまくしたてるセリフ回し、そして未知の恐怖としてのゴジラ

もーかっこいい。ヤバい。中盤ぐらいまでこれでもかと言わんばかりに詰め込まれてて眼福。

ほらシン・エヴァはこねくり回してもはやよくわかんないことになってんじゃん? だからのしがらみもなく「ぼくのかんがえたこわかっこいいごじら」を素直にやれたからこれだけの品質になったんじゃないかな。

庵野映像で一番好きかも。

 

ゴジラ怖え

vsシリーズを経て日本映画の顔となっていたゴジラは知己みたいなもので、恐怖の対象ではすっかりなくなっていたけれど、今回のゴジラはふつーに怖い。何してくるかわからない未知の巨大生物感がモロに出てて怖い。ほんと怖い。

このゴジラのっそのっそと歩く。人を見ても襲ってこない。てか視界に入ってない。だから食われるとかそういう怖さはないんだけど、その分どうあがいても止められない。何でいるのか何をしようとしているのかどこに向かっているのかどうやったら駆除できるのかわからない。何もわからない。

からないって怖いこと。それを存分に教えてくれる。

 

ポリティカルフィクション

という評価は避けられないかなーとは思う。

劇パト2は国内テロがあれば日本は変わるかっつーメッセージがあったけど、本ゴジラもっと直截に3.11という国難に立ち向かった日本政府を描いてるんで。

3.11の後はじめて核の落とし子たるゴジラを描くのにそこを無視するわけにいかんのは事実だけど、そこにフォーカスしてどーのこーのと場外乱闘してほしくはないなーと思った。

超巨大怪獣あらわれたー! プラレールどーん! を本気でやってる映画なんでね。ガキかよマジで最高だな! と俺は思った。

 

課長補佐女の子かわいい

環境省かどっかの生物得意系女子で、いわゆるはみ出し者。この映画どの人物もだいたい早くしゃべるが、それに輪をかけて早口。優秀だけどそのぶんINT全振りみたいな感じで誰に対してもつっけどんで常に真顔。

で、この子物語の終盤に一度だけ笑うんですよ。ゴジラが撒き散らした放射性物質が数年内に消え去る可能性があることを突き止めて。今までニコリともしなかったその子が見せた心から笑顔がもう可愛いのなんのって。天使ですよ、マジで。これは日本中が恋に落ちる。

与えられた任務にただ忠実な優秀だけど冷たい感じの子かと思いきや、東京は甦るって知って、心の底から嬉しくなって笑うんですよ。実はぐう聖でしたってどんな大正義だよ。もう大好き。

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