結局、現実にはないものを欲しがるから、物語は生まれるし消費され続けるわけでしょ。
てことは、本来なら物語生産量も物語消費量も時間軸と共に減少していくべきもののはずなのに、
どう見てもその数は世界中のあらゆるメディアの様々なコンテンツ形式で爆発的に増えてってるよね。
しかもテンプレな勧善懲悪はいつの時代もウケやすいし、つまりはこの世界には敵となるべき悪に溢れてるってことじゃん。
そしてそれが現実には一向に減らないどころか、どんどん多様化して増えていってる。
しかもいつだって最終ボスは、俺たち普通以下の階級の人間たちよりも上の存在たちって決まってる。
その形式もずっと変わらずに愛され続けてるってことは、現実ではいつまでもその通りの状態で停滞してるってことだろ。
物語で勇者が魔王を倒してハッピーエンドってことは、現実ではそれが決して起こりえないってことなんだよな。
半沢直樹があれだけウケたのだって、結局は現実では絶対に起こりえないことだからだろ。
たまにそれっぽい奇跡のニュースが出てきても、最終的にはさらにその上の存在たちによって消されるか丸め込まれる。
人々が物語を求め続けるのは、それだけ欠乏状態がひどいってことなんじゃないのか。
しかもその量が加速度的に増えていってるってことは、それだけ現実がひどくなっていってるってことなんじゃないのか。
醜い世界の中で、それでも必死に頑張って、あるときふと見つけた小さな宝石にこそ人生の意味があるんだって、やかましいわ。
物語には色んな働きがあるんだよ 現実の要約、それは神話や風刺だけではない 世界が複雑化し情報が増えるほど、物語は必要とされてくる 論文の最初に要約が必要なのとおなじ
たぶんこれ、アニメとかみてもリアリティが云々みたいなケチつけまくって何も楽しめない人だな