2014-09-07

プロ無料仕事を頼む問題(教育編)

よく話題になるっていうか非難される論調でよく耳にするよね。

絵描きさんでしょ、さささって簡単でいいから結婚式イラスト描いてよタダで!」ってのがいいか悪いか、って感じで。

中村祐介とか、キンコン西野とかも、前に話してたよね。

プロ無料で頼むことは勝手だろ、とか、受ける受けないも勝手だろ、とか、

プロ無料で頼む行為のものプロ待遇をさげるからだめだろとか。

基本的には、頼む人は厚かましい人、っていう論調で語られるケースが目立つかな。

俺も同意

いくら知り合いでも、プロじゃなくてアマでも、仕事を頼めば謝礼は払うべきって思ってる。

しかし今はそれは別にいいんだ。


俺が話したいのは教育の話だ。

プロ無料仕事を頼むのは、基本的には推奨されていない空気を感じるが、こと教育に関してはそうでもない気がする。

教育者としては、目の前にいる子供のために、自分のすべき仕事がどれくらいあって、何をどれだけすべきかってのは自分でだいたいわかると思う。

仮にその量を100としよう。

そうするとやっぱり、できるだけ100しなきゃいけない、100しようと本人は思うわけだ。

しかし、実際、教員仕事として給与を出すのは40だけです、といわれるわけだ。

そうすると腹立たしいわけだけど、じゃあ40しかしません!とはなかなか言えないし、同僚の先生にびっくりするような

批判をされるし、モンペから問題にされることもあるし、何より目の前の子供のためになるならば、と思って結局は100近く、

なかなか全部は無理でも90とかの仕事をするわけだ。

それでも、本来仕事の倍以上の仕事だわね。

しかし、それだけやっても、教育に関しては保護者要望って様々な価値観があるから教員の考える最大公約数的な100が、

実は我が子にとっては20なんです、って言う親がでてくるわけだ。

そういう親にとっては、当然100の仕事要求する。

100は無理でも70くらいはしてよ、って言ってくる。

そりゃまあ、教員がすべき仕事はちゃんとすべきだ、って思うよね。

俺も、自分の子がそうなったら、そう主張すると思うわ。

しかし、そうやって全保護者の求めることを全部こなすと、じつは一人の教員200くらい仕事しなきゃいけなくなる。

でも本来仕事で、給料出るのは40。

一人でできる限界量は90-100。

こりゃ問題だわ。


で、教員多忙問題の話になると、そりゃ待遇改善すべきだ、教員を増やすべきだ、って話になるわけだけど、

問題はそういう一般論他人事な話ではないと思う。

プロにただで頼む問題否定的意見を表明する人が、実際その状況になると、当然の権利として、

プロにただで仕事要求しているのが教育現場だ、って特殊な状況に気づいていないことだと思う

気持ちはわかるんだ、子供人生がかかってるわけだから

しか教員最大公約数的なベスト方法しか実際は無理なわけだ。

教員待遇改善しよう、って他人事賛同はしてくれなくていいので、

教育プロに対して、納めてる税金以上、教員給料以上の要求をしていないか、ってことだけ、思い出してくれたらそれでいいと思う。

こっちはこっちで、こっちの100を、101に増やす努力をし続けるんで。

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