2024-11-15

エンタメ消費社会リタイアしたい

エンタメ業の端くれにいる。末端といえるスタッフだ。

好きで始めた仕事だし、仕事でかかわった作品や人のことはわりとすぐ好きになってしまう。キャストなりスタッフなりが新人さんで、一生懸命やってるような作品はとくになりがち。

そうやって数多の新人が使い潰されるのを見てきた。

ユーザーを見ると、「推し」と称する人やキャラクターを数人、下手すりゃ数十人挙げて、5分おきくらいに違う話をしている。

こちからすると、あなたが1分くらいはしゃいだそのコンテンツのために数日から数週間、ものによっては数ヶ月をかけている。

そして、その作品は私や、新人スタッフキャスト新人じゃない偉い人も、たくさんの人が人生をかけて作っている。

私がもともとやりたかった映画TVアニメゲーム…なんでもいいが旧来的な大型エンタメだって、見る側からしたら数時間楽しんで終わりのもので、ときには数年を費やしたのに大批判されて全部だいなしになったりする。

自分消費者としてはそうだったし、今もそうだ。

だが、「好き」「推し」と称するものまでこんなにサクサクインスタントに消費され、潰され、飽きられ、終わっていくようなものではなかった気がする。

ここ数年は、一生懸命モノづくりをするのがバカらしくなってしまった。

先日、仕事で関わり、大好きになっていた作品の終了が発表された。新人キャストが魂と人生をかけて携わっているタイプ作品だった。

当日はちょっと話題になって、すぐ次の話題になった。

どれだけの人の人生が、想いが、

無邪気な「推しユーザー」や、そのユーザーをだまくらかす企画を立ててはてきとうに運営し、終わらせている偉いおじさんたちに、踏みにじられたのか。

そして私はいつまでそれに加担しなければならないのか。

もうこんな消費活動も、それを前提とした作品作りも、やめてほしい。

ひとの人生おもちゃにしないでくれ。

  • 他人の消費(評価)を軸にして生きるからそうなる 自分だけは自分の好きなものに真摯に向き合った方がいいよ

  • インフラ系に転職しなよ

  • 大量消費社会、というのはそういうものだし、逆にそれだけ大量の無駄があるからこそ、普通なら商品として流通しないようなニッチな商品にまで大量の資本が投下され形になっている...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん